今回は、Project Canvas の導入事例の取材で、クラレエンジニアリング株式会社 エンジニアリング本部の瀬賀様にお話を伺います。
---まず、貴社の概要を簡単に教えて下さい。
当社は、東証一部上場の合成樹脂・繊維メーカー クラレの100%子会社で、プラント建設の計画・設計から施工・保全までをトータルにサポートする総合エンジニアリング企業です。グループ外のプラント建設も数多く手がけています。
---ありがとうございます。貴社では、どのぐらいの規模で Project Canvas をお使いでしょうか。
現在は約120台のPCで運用しています。状況を見て、まだ増やしていくかもしれません。
---Project Canvas を、どのような業務に役立てていらっしゃいますか。
プロジェクト単位の工程管理を行っています。具体的には、工場の建設や改良工事、工場の制御システム・生産管理系システムの開発、などです。顧客に提出する工程表の作成にも利用しています。工程表の長さとしては、プロジェクトによりますが、1ヶ月より短いものから、数年に及ぶものもあります。
また、多数あるプロジェクトを総括的に一覧で管理し、要員の割当て状況や実績・進捗率などを把握する用途でも利用しています。こちらでは、データを共有して、プロジェクトマネージャーがいつでも見て編集できる状況で運用しています。
---導入するにあたり、Project Canvas を選択した理由や決め手はありますか。
工程管理ソフトを導入し、社内で作成される工程表の形式を統一する計画で、様々な製品を調査していました。我々としては、工程表が簡単に作れて、効果がすぐに上がるということが重要でした。
その中で Project Canvas は、手軽で操作性が良く、しかもコスト面でも魅力的でした。
また、データを共有することができるという点も重要でした。Project Canvas は、簡単に導入できるにも関わらず、これらの要求を満たしてくれました。
---Project Canvas を導入して、業務の効率の向上など、成果は上がりましたか。
何といっても、工程表が短い時間で作成できるようになったことが成果です。作成にかかる時間は、半分以下になったと思います。また、計画などに変更が生じた場合にも、工程表への反映は、簡単にすむようになりました。
これまでは、工程表を作成するツールが統一されていなく、ほとんど Excel を使って作っていましたので、Project Canvas によりデータ形式が統一されたということも、大きな意義があります。同じプロジェクトでも、システム系、機械系、建築系、と別々の工程表を作り管理することがありますが、書式が統一されましたので、相互に組み合わせて見ることもできるようになりました。
また、データが共有されていますので、プロジェクトマネージャーが好きな時間に工程表を閲覧・編集することができて、回覧の必要がなくなりました。
---お使いになっている社員の皆様の評判はいかがでしょうか。
評判は上々で、使いやすく、工程表を早く書けるようになったと喜ばれています。社内デモを1度行っただけで、すぐに使えるようになりました。
また、細かいことですが、工程線に関連ファイルを指定できる機能が、とても重宝されています。
---最後になりますが、何かメッセージがありましたらお願い致します。
要望ですが、工程表をプリントアウトして顧客に提出する際に、検印欄が付けられると助かります。
今後も活用の方法を検討しながら、更に業務の効率化を進めていきたいと思います。
---本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。
(2006年8月)
リンク: クラレエンジニアリング株式会社