インポート

　指定書式(後述)のタブ区切りテキストファイルを、Project Canvasの既存のデータにインポートすることができます。この機能は、Project Canvasの比較的新しい機能です。次の3点に注意して下さい。

・変換ではなく、既存のデータファイルに対するスケジュールのインポート(追加処理)です。
・既存のスケジュールと重なっても、構わずにインポートされます。また、すでに存在するものと同じスケジュールでも、構わずにインポートされます。
・Project Canvasのエクスポート機能によりエクスポートしたCSV(タブ区切り)をそのままインポートすることはできません。書式が異なります。


メインメニューの[ファイル]→[インポート]を選択すると、インポートを行なう画面が表示されます。インポートは、シングルモードでファイルを開いているときにしか選択できません。また、インポートしたスケジュールも「元に戻す(Undo)」コマンドで前の状態に戻す（つまり消す）ことができます。
　しかし、インポートを行うときには、予期しないトラブルに備えて、ファイルをバックアップ(コピー)しておくことを強くお勧めします。



　スケジュールをインポートするには、インポート先の段を指定する必要がありますが、そのための段のIDを画面上に表示することができます。「インポート先の段の特定のために段のIDを表示」をチェックすると、表示されます(印刷の対象にもなります)。この表示は、このチェックを外すか、Project Canvas を起動し直すまで、残ります。

　CSVの区切り文字をコンマからタブ(\t)に変えた、タブ区切りデータファイルを指定します。文字コードはShift-JISです。改行やタブは、もっぱらデータの区切りのみに使用し、データの中に改行やタブを指定することはできません（エスケープの方法はありません）。
　１行に１つ、段またはスケジュールのデータを記載します。CSVの最初の列は、その行が段のデータであるかスケジュールのデータであるかを示します。

【段のデータ】

　段のデータの場合は、追加したい順番に記述する必要があります。下記のような親子関係の場合は赤字で示した順番で記載し、青字で示した階層番号を3列目に記載します。このことから、階層番号は、最初の段ではゼロでなければならず、また、段においても、直前に記載した段の「階層番号＋１」以下でなければなりません。




　新規追加した段の属性は、[プロジェクト情報]タブの「段の初期設定」で設定できますが、指定の無い属性はこの「段の初期設定」に従います。

　段のデータの行については、階層番号までは必ず指定する必要があります。それ以降の列は、省略可能で、以降の全ての列を省略する場合はタブそのものも省略できます（つまり、タブの１行に最低必要な数は２です）。

　前頁のような段をインポートする場合のタブ区切りファイルの例は以下の通りです。




【段のデータの書式】

列		説明	既定値
1	この行の レコードの種類	半角大文字2文字で下記の中から指定 RA=段の追加 SA=スケジュール追加（段をIDで指定） SB=スケジュール追加（段をテキストで指定）	省略不可
2	予約済み	必ず空欄 (将来のバージョンでの拡張用)
3	階層番号	階層を示す数字を指定します。 最も親に相当する階層は0で、その子が1、さらに子が2です。	省略不可
4	テキスト	表示テキスト
5	文字色	RRGGBB形式で半角6文字(16進)で指定。
6	背景色	RRGGBB形式で半角6文字(16進)で指定。
7	高さ	段の高さ。セル方式で表示している場合、子階層がある場合は折りたたんだときのみ表現されます。
8	幅	段の幅。セル方式で表示していて、子階層がある場合のみ表現される幅です。
9	関連情報
10	下枠線の属性	0＝実線 2＝点線 1＝破線 3＝一点鎖線 5＝なし
11	下枠線の太さ	半角数字。ピクセル数。1〜7
12	下枠線の色	RRGGBB形式で半角6文字(16進)で指定。
13	子境界線の属性	0＝実線 2＝点線 1＝破線 3＝一点鎖線 5＝なし
14	子境界線の太さ	半角数字。ピクセル数。1〜7
15	子境界線の色	RRGGBB形式で半角6文字(16進)で指定。
16	予約済み	必ず空欄 (将来のバージョンでの拡張用)
17	列データ1	一番目の列のテキスト
18	列データ2	二番目の列のテキスト
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【スケジュールのデータ】

　スケジュールのデータの行については、開始日までは必ず指定する必要があります。それ以降の列は、省略可能で、以降の全ての列を省略する場合はタブそのものも省略できます（つまり、タブの１行に最低必要な数は４です）。

　スケジュールを追加する段を特定するのにIDを使う場合は、1列目に"SA"を指定し、3列目に半角数字で段のIDを指定します。スケジュールを追加する段を特定するのに段のテキストを使う場合は、1列目に"SB"を指定し、3列目にテキストを指定します。テキストは完全一致で、半角全角・大文字小文字などを区別します。また、指定されたテキストを持つ段が2個以上あるときには、そのうち1つの段だけに追加します（どの段に追加されるかは分かりません）。

列		説明	既定値
1	この行の レコードの種類	半角大文字2文字で下記の中から指定 SA=スケジュール追加（段をIDで指定） SB=スケジュール追加（段をテキストで指定）	省略不可
2	予約済み	必ず空欄 (将来のバージョンでの拡張用)
3	段の指定	1列が"SA"のときは、段のID 1列が"SB"のときは、段のテキスト 後者の場合、2つ以上同じテキストを持つ段がある場合、どちらにインポートされるかは不定です。	省略不可
4	テキスト	スケジュールのテキスト
5	開始日	半角数字YYYYMMDDまたはYYYYMMDDHHMMで指定。 後者の指定をすると、6列9列10列も指定する場合はYYYYMMDDHHMMでなければいけません。 西暦1900年〜2200年の日付のみ指定可能です（列番6,9,10も同様です）	省略不可
6	終了日	5列と同じ形式で指定。 空欄にすると、点型スケジュールになります
7	開始日オフセット	0.00（または0）〜0.99の、小数点以下2位の少数で指定。5列で時刻の指定がある場合は指定不可。	線型の時は0、点型の時は0.5
8	終了日オフセット	同上。	0
9	実績開始日	5列と同じ形式で指定。
10	実績終了日		5列と同じ形式で指定。
11	進捗率	％の数字で指定。50%なら「50」 指定しない場合は「-1」	-1
12	背景色	RRGGBB形式で半角6文字(16進)で指定。	FFFFFF
13	備考	備考欄のテキスト
14	予定数量	1〜10000の半角数字。 指定しない場合空欄。11列が-1以外の指定がある場合は指定不可。
15	実績数量	0〜10000の半角数字。 指定しない場合空欄。11列が-1以外の指定がある場合は指定不可。
16	関連情報	スケジュールプロパティにある「関連情報」欄
17	形状タイプ	線型の時(6列の指定があるとき） 0＝幅のない線　1＝幅のある線（長方形） 点型の時(6列の指定がないとき） 0＝○1＝◎2＝□3＝△4＝▽5＝◇6＝☆	1
18	段の上端からの距離	半角数字。ピクセル数。 段の中央は-1。	-1
19	高さ(幅)	半角数字。ピクセル数。	8
20	文字色	RRGGBB形式で半角6文字(16進)で指定。	000000
21	文字位置	0中1上2右3下4左 点型(6列の指定がないとき）では0は指定不可	3
22	文字垂直位置	0上1中央2下	1
23	文字水平位置	0左1中央2右	0
24	縁の属性	0＝実線 2＝点線 1＝破線 3＝一点鎖線 5＝なし	0
25	縁の太さ	半角数字。ピクセル数。1〜7	1
26	縁の色	RRGGBB形式で半角6文字(16進)で指定。	000000
27	開始日端点	0＝なし 1＝矢印1 2＝矢印2 3＝矢印3 4＝丸	0
28	終了日端点	0＝なし 1＝矢印1 2＝矢印2 3＝矢印3 4＝丸	0
28	負荷グラフの重み	0〜99999999。ver 2.8.6以降のみ対応。	1