バックアップ
大切なデータはユーザーの責任で定期的にバックアップしておくことが必要なのは言うまでもありません。特に、Project Canvasで「共有モード」においてデータを扱うケースでは、予期できないトラブルが起きやすいと言えます。
データが失われる可能性は、様々に考えられます。データ書き込み中に起こる、ハードウェアの故障や、ネットワークの障害、プログラムの異常終了やオペレーティングシステムのフリーズは全て原因となり得ます。共有モードで利用している場合は、操作する度にデータ書き込みを行っています。また、ユーザーの誤操作も原因になります。
Project Canvasの自動バックアップ機能
データが失われた場合のサポートとして、Project Canvasはファイルを開くときには常にバックアップを取っています。Project Canvasはファイルを閉じるときにこのバックアップを削除しますが、Project Canvasが前回に異常終了した場合には削除されずにバックアップが残ります。Project Canvasを次回起動した時に削除されていないバックアップを検出すると、ユーザーに知らせます。ユーザーは、このファイルを利用してデータを復元することができます。
バックアップは、ファイルを開いたときに作成されたものですので、前回行った編集の結果は全て失われ、その前の段階のデータになります。バックアップの存在をソフトウェアが検出した場合には、バックアップの置いてある一時フォルダが開かれます。速やかにこのファイルをデスクトップなど別の場所に待避して下さい。この一時フォルダとバックアップは、Project Canvasを次回起動したときには自動削除されます。そして、本来のファイルを開いてみて、そのファイルが壊れていた場合には、待避したバックアップファイルの方を元の場所に置き、それを使っていくことになります。
このバックアップは、プログラムの異常終了や、プログラムが起動している間の障害に対応するものです。ファイルのバックアップはこれ以外の方法で日々行うようにして下さい。
また、次項に述べる「ファイルの履歴」を保存する機能も、バックアップを補完する用途で利用することができます。